銭洗弁財天宇賀福神社を出た坂道をぐんぐん上り、源氏山公園の源頼朝像に。
時間的にもお弁当を広げている人がチラホラ。
憩いの場所になっているようです。
てくてくと散歩して、周囲にある神社に行こうとするのですが…
なんでしょうか、この山は?
下手に進むと迷子になります。
かなり歩いた先で行き止まりにあい、別の方からも
「こちらに道はありますか?」
と聞かれるほど。
怖いな、源氏山!
で、看板があったのでどこにいこうか確認。
海蔵寺が近いようなので、そちらに行こうとしたのですが…
今度はすぐに住宅街に出たけど、結構急坂で山水で濡れて滑りそうな道?
いやいや、あれは道じゃない。
無事に普通の道に降り立った時、振り返って改めて見てみましたが…
知っていたら進まないかも。
そんなこんなでやっとたどり着いた海蔵寺。
四季の草花が絶えない花寺として人気があるのも納得の、とても風情があるお寺でした。
たくさんの人がカメラを片手に写真を撮っていました。
ちょうど、和装の写真撮影が行われており、ゆうは白無垢に興奮。
うっとりと見とれています。
海蔵寺は、一度鎌倉幕府滅亡時に焼失しているのですが、応永元年に鎌倉公足利氏満の命により心昭空外を招いて再建。
空外は「那須の殺生石」で有名ですね。
仏殿には薬師如来坐像が納められており、門前には「底脱の井」、鎌倉時代の遺跡である「十六の井」もあり、水の寺とも呼ばれています。


真っ暗な洞窟内に十六個の井戸があり、均等に並んでいます。
水が湧き出ており、正面の壁には観音菩薩像と弘法大師像が祀られています。
水が汚れてしまうので、賽銭はダメです。
見終わったらまた引き返し、御朱印をいただき門前の「底脱の井」へ。
こちらの井戸は、鎌倉十井の一つ。
武将の娘・千代能が水を汲みに来た時、水桶の底がすっぽりと抜けており…
「千代能がいただく桶の底
脱けて、水たまらねば
月もやどらず」
と詠ったことから、この名がついたそうです。
ちなみに、井戸の底ではなく心の底が抜けてわだかまりが解け、悟りが開けたという意味の歌だそうです。
心に響きますね。